口コミを読んでいて、実は一番気になっていたのが「90分の授業は小学生には長いのでは」という声でした。うちの長男は小学4年生ですが、正直なところ、学校の授業でさえ45分が基本の年齢です。それが倍の90分となると、途中で集中力が切れてしまうのではないかという不安が申し込み前からずっとありました。塾やスクール選びで時間の長さを気にする保護者は多いはずなのに、この点を実際の体感ベースで書いているレビューがあまり見当たらなかったのも、今回自分で確かめてみようと思った理由です。
今回は、小中学生向けの総合ITスクール「ITeens Lab(アイティーンズラボ)」の90分授業を実際に体験させてみて、息子の集中力がどう推移したのか、時間帯ごとに正直な様子を記録してみました。事前に想像していた「長すぎて途中で飽きてしまうのでは」という懸念が、実際どこまで当たっていたのかを中心にお伝えします。
口コミで見かけた「90分は長い」という声を整理
体験前に確認した口コミの中には、「小学生には1回90分の授業は長くて集中力が続かないかも」という声がありました。一方で、同じ口コミの中には「授業も非常に柔軟性があるので子供自身意欲的になって楽しく学べる環境がある」という、時間の長さをあまり気にしていないような感想も混在していました。同じ90分という条件でも、感じ方には個人差があることが、体験前の時点である程度想像できていました。この差がどこから生まれるのか、自分の目で確かめてみたいというのも、今回検証したかった理由の一つです。
そもそもなぜ90分なのか
体験前にまず気になったのが、なぜあえて90分という設定にしているのかという点です。一般的な子供向け学習塾は45分〜60分が主流で、90分授業を採用しているスクールはそれほど多くありません。実際に問い合わせてみると、プログラミングやゲーム制作、動画制作といった「制作系」の学びは、時間が短いと途中で作業が終わらず、達成感を得る前に授業が終わってしまうという考え方が背景にあるとのことでした。
確かに、何かを「作る」タイプの学習は、45分では説明だけで終わってしまい、実際に手を動かす時間が足りなくなりがちです。90分という時間設定には、それなりの理由があることが申し込み前の段階でわかりました。逆に言えば、暗記や問題演習が中心の一般的な学習塾のカリキュラムをそのまま当てはめて時間の長さを比較するのは、あまり公平ではないのかもしれません。
授業90分の内訳を確認してみた
実際の体験レッスンで確認できた大まかな時間配分は、次のようになっていました。
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 0〜10分 | 挨拶・前回の振り返り・今日の目標説明 |
| 10〜25分 | その日のテーマに関する説明・デモンストレーション |
| 25〜70分 | 実際に手を動かす制作・演習の時間(講師が個別に見て回る) |
| 70〜90分 | 成果物の発表・振り返り・次回への宿題確認 |
90分ぶっ通しで座学が続くわけではなく、大半の時間が「自分の手で作る」演習時間に充てられている点は、事前の想像とは違いました。説明を座って聞くだけの90分であれば集中力が持たないだろうと思っていましたが、実際は座学部分は最初の25分程度に収まっていました。
実際に体験させてみた、息子の集中力の推移
ここからが本題です。長男(小学4年生)にUNITYを使ったゲーム制作コースの体験レッスンを受けさせ、20分おきに様子を観察してみました。
| 経過時間 | 息子の様子 |
|---|---|
| 0〜20分 | 画面に集中。講師の説明を真剣に聞いている |
| 20〜40分 | 実際に操作を始め、夢中になっている様子。一番集中していた時間帯 |
| 40〜60分 | 姿勢が少し崩れ始める。ただし手は動き続けていた |
| 60〜75分 | 椅子の上でそわそわし始める。集中が途切れがちに |
| 75〜90分 | 発表の時間になると再び前向きに。「できた」を見せたい気持ちが勝った様子 |
正直、60分を過ぎたあたりから集中力の低下は目に見えて分かりました。これは口コミにあった「90分は長いかもしれない」という声とほぼ一致する実感でした。ただし、完全に飽きてしまって授業を放棄するような状態にはならず、終盤の「発表」というゴールが見えていたことで、最後まで参加できていたのが印象的でした。全体を通して見ると、集中力が右肩下がりに落ち続けるというより、40分を過ぎたあたりで一度谷を迎え、発表タイムに向けて再び持ち直すという、山と谷のあるカーブを描いていた印象です。
集中力が切れかけた場面で、講師はどう対応してくれたか
60分を過ぎて息子の集中がやや切れかけた際、講師が「ここまでで一旦できたところを見せてもらえる?」と声をかけてくれた場面がありました。区切りを作って小さな達成感を挟むことで、そこから再び手が動き出したのが印象的でした。90分という長さそのものよりも、途中でどう区切りを作るかという講師の進行スキルが、集中力の持続に大きく影響していると感じた瞬間です。
ずっと同じテンションで90分説明し続けるタイプの授業だったら、うちの息子は確実に途中で集中を切らしていたと思います。実際の体験・演習中心の構成と、講師の細やかな声かけがあってこそ、最後までやり切れたというのが正直な感想です。声かけのタイミングも、あらかじめ決められた台本があるというより、画面越しの表情や手の動きを見て判断しているように見え、この観察力こそが90分授業を成立させている土台なのだと感じました。
休憩時間はあるのか、実際に確認してみた
90分授業を検討する上で気になっていたのが、途中に明確な休憩が挟まれるのかという点です。体験レッスンで確認した限り、「休憩」という時間が固定で設定されているわけではなく、講師が生徒の様子を見ながら、自然な形で小休止のタイミングを作っている印象でした。息子の場合も、40分を過ぎたあたりで講師から「ちょっと目を休めようか」と声をかけてもらい、1〜2分程度画面から離れる時間がありました。
固定の休憩時間がカリキュラムとして明示されていない分、講師の観察力によって快適さが左右されるという側面はあると感じました。逆に言えば、決まった時間に機械的に休憩を挟むより、子供の状態に合わせて柔軟に対応してくれるほうが、結果的に集中力を保ちやすいのかもしれません。
年齢・性格によって差がありそうな点
今回体験させたのは小学4年生の息子でしたが、対象年齢は小学3年生からとなっています。低学年に近いお子さんの場合、今回よりもさらに早い段階で集中力が切れる可能性は十分にあると感じました。逆に、じっくり一つのことに取り組むのが好きなタイプのお子さんであれば、90分あってもむしろ物足りないと感じるかもしれません。学校での様子(授業中に手遊びが多いか、逆にゲームやパズルには何十分でも没頭できるタイプか)を思い浮かべながら判断すると、イメージがつきやすいと思います。
また、コースによっても体感時間は変わりそうです。プログラミングのように論理的に考える時間が長いコースと、UNITYや動画制作のように手を動かして形にしていくコースとでは、後者のほうが集中力を保ちやすい印象を受けました。「作ったものがすぐ画面に反映される」という視覚的なフィードバックが、飽きにくさにつながっているように思います。
兄弟で比較して見えてきたこと
参考までに、長女(現在小学1年生、対象年齢はまだ先ですが)にも様子を見せてみたところ、20分ほど画面を眺めた時点で「疲れた」と言い出しました。長男(小学4年生)との差を目の当たりにして、低学年のうちは90分という時間そのものが、集中力うんぬん以前にハードルになりうると実感しました。公式サイトでも対象年齢が小学3年生からとされているのは、こうした発達段階を踏まえた設定なのだろうと納得できました。学年が1つ違うだけでも体感時間にこれほど差が出るとは、正直やってみるまで想像していませんでした。
60分授業と比較してどうか
他のスクールで一般的な60分授業と比較すると、次のような違いがあると感じました。
| 比較項目 | 90分授業 | 60分授業(一般的な他社) |
|---|---|---|
| 制作時間 | 十分に確保でき、作品が完成しやすい | 時間切れで未完成のまま終わることもある |
| 集中力への負担 | 後半でやや低下しやすい | 最後まで比較的保ちやすい |
| 達成感 | 1回で完結しやすい | 複数回に分けて完成させることが多い |
この比較でわかるのは、90分は「集中力の持続」という点ではやや不利だが、「1回の授業で完成させる達成感」という点では有利という、明確なトレードオフがあるということです。60分授業だと、途中で時間切れになり、次回に持ち越しになるケースも珍しくありません。息子の場合、多少疲れていても「今日中に完成させたい」という気持ちが最後まで手を止めさせなかった場面もあり、これは60分では得られなかった感覚かもしれません。持ち越しがないぶん、次の授業では新しいテーマにゼロから取り組めるという点も、地味ながらメリットとして感じました。
向いている子・向いていない子
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| 向いている子 | 一つのことにじっくり取り組むのが好きな子 / 制作系(ゲーム・動画)に興味がある子 / 「完成させたい」という達成欲が強い子 |
| 向いていない子 | じっと座っているのが苦手な子 / 低学年で長時間の集中に慣れていない子 / 短い時間で複数のことを切り替えたいタイプの子 |
90分授業レビューの結論
今回の検証を通じて改めて感じたのは、「90分授業=集中力が続かない」という単純な図式ではなく、時間の使い方と講師の関わり方次第で、体感の負担はかなり変わるということでした。
結論としては、90分授業は「集中力が完全に持続する」というより「集中力の波はありつつも、区切りと達成感で最後までやり切れる」という設計だと感じました。口コミにあった「90分は長いかもしれない」という懸念は、正直言って的外れではありません。うちの息子も60分を過ぎたあたりで集中の波が下がったのは事実です。
ただし、それを補うだけの制作時間の確保と、講師による区切りの作り方が組み合わさっているため、時間の長さだけで「合わない」と決めつけるのはもったいないとも感じました。特にゲーム制作や動画制作のような「作る系」のコースであれば、90分は決して長すぎる設定ではないというのが、実際に体験させてみた上での正直な結論です。今回の体験を経て、我が家では長男の受講を継続する方向で検討していますが、これはあくまで長男の性格・年齢での話であり、同じ年齢でも集中の持続時間には個人差があることは重ねてお伝えしておきたいと思います。
これから体験を検討する方へのアドバイス
- 集中力に不安がある場合は、座学中心のコースより制作系コース(UNITY・動画制作など)を選ぶと負担が軽くなりやすい
- 低学年に近いお子さんの場合、90分をフルで受けきれるか、体験レッスンで必ず確認する
- 講師が区切りを作ってくれるタイプかどうかも、集中力の持続に大きく影響するポイントとして見ておく
- 「60分に慣れている子」と「90分でも平気な子」がいるのは自然なことなので、無理に一般論に当てはめすぎない
- 体験レッスンの様子を、可能であれば保護者も途中まで見守り、集中が切れるタイミングを把握しておく
- 集中が切れやすい時間帯(体験レッスンなら開始60分前後)を事前に知っておくと、当日の心構えがしやすい
90分という時間に不安がある方こそ、まずは無料体験レッスンで我が子の様子を確認してみることをおすすめします。