MYLABは、変化が激しく、不確かな時代を生き抜くために、「創造的に考え行動できる力」を育むプログラミング教室です。
私たちは、変化が激しく、先の見えない時代を生きる子どもたちに必要なのは、これまでに出会ったことのない状況や、成功が見えない不確かな状況に出会った時に、挑戦し、試行錯誤し、自分なりの正解を見つけていくことができる力、つまり、「創造的に考え行動できる力」だと考えています。MYLABは、プログラミングを使って自分らしい作品を創造する過程をとおして、創造的に考え行動する力を育む教室です。そのために大事にしているのは、「創ることを楽しむ」ことと、「自分なりの正解を探す」ことです。
「創ることを楽しむ」
「こんなものを創りたい!」と思えたとき、子どもたちは、試行錯誤をはじめ、創る過程で自ら学んで行きます。それは、ブロックでも、ゲーム製作でも、ロボット・プログラミングでも同様です。MYLABでは、私たちがつくった決まったカリキュラムに子どもたちに合わせてもらうのではなく、子どもたちの「つくりたい!」「やりたい!」
という情熱にそって、メンターがその制作をサポートしていくことを重視しています。
「自分なりの正解を探す」
MYLABに通いはじめた当初、自分のやり方が正しいかを確認したり、メンターの顔色をうかがったりする子どもがいます。しかし、MYLABのレッスンでは、これにたどり着いたら「正解」という答えを用意していません。多くの場合、たどり着いてほしいゴールは設定しますが、それを実現する方法はたくさんあるような課題に挑戦してもらいます。
例えば、ロボットをある目的地まで動かすという課題があったとき、モーターの出力(パワー)、モーターを動かす時間、ロボットが通るコース、使用するセンサーの種類など、工夫する余地がたくさんあります。こうした問いに対し、どのような方法を採用するかを自分で選択し、失敗から学び、改善し、自分なりの正解を導き出した経験の多さが、将来役に立つと考えています。
MYLABのレッスン例 ~ギリギリレース~
ギリギリレースは、MYLABの体験会などで実施する、子どもたちに大人気のレッスンです。
教育版レゴ® マインドストーム® EV3というロボットを使ったレッスンです。EV3を走らせ、机の端からタイヤの中心までの距離が短いところまで到達できた生徒が勝ちとなるレースです。
子どもたちにはまず、プログラムの数値を変えてロボットを動かしてみるように促します。すると、モーターを動かす時間が変わることで、ロボットが動く時間が変化することに気づきます。
プログラミングに唯一の正解はないので、作ったらどんどん動かし、試行錯誤することを促します。
モーターの動かす時間を調整していくと、ほぼ机の端で止まることができるようになります。ここで、一つ子どもたちに投げかけます。「今までの最高記録はマイナス(机から飛び出しているという意味)だけど、どうしたらこの記録を超えられるかな?」
ここからがレッスンの本番です。子どもたちの頭が動き出し、夢中になって試行錯誤を繰り返し、記録を競い合うようになります。その中で、左右のモーターを別々に動かすことができることに気づいたり、同じプログラムでもロボットのスタート位置やスタートする向きによって記録が変わることに気づく子どもたちが出てきます。
ここまで来たら、人の作品をみるように促します。人の作戦をみて、さらにそれを自分なりに工夫して、よりよい成果を出すことをうながします。
このレッスンを通して感じてほしいのは、「一度ですごい記録を出すこと(正解にたどりつくこと)はできないこと」「頭で考えるのではなく、実際に自分が作ったロボットやプログラムを動かして、試行錯誤している間に、よいアイデアにたどり着くこと」「自分とは異なるアイデアで挑戦している友だちがいること」「人のアイデアを参考にしたり、人と話したりすることで、よりよい成果にたどり着くことができること」などがあります。
私たちMYLABは、子どもたちがこうした経験を繰り返す中で、「今まで見たことがない問い」「一見難しくて解けそうにない問い」にぶつかっても、恐れずにチャレンジし、試行錯誤するなかで、自分なりの正解を見つけることができるようになる、つまり、「創造的に考え行動できる」ようになると信じています。