プログラミング教室MYLABでは、様々なバックグラウンドを持ったインターン生が活躍しています。
今回は、東京大学の大学院に通うMさんにお話をうかがいました。
Mさんは、大学の友人のすすめでプログラミングをはじめ、競技プログラミングや大学の研究、インターンでそのスキルを高めたそうです。
子どものうちからプログラミングをはじめることについての貴重な意見がきけましたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
小学生時代の習い事について
MYLAB それではインタビュー、よろしくお願いします。Mさんは、これまでどんな習い事をやってきましたか?
Mさん 小学1年生〜3年生までサッカーをやっていました。他にも、小学1年生〜2年生くらいの時には、実験教室にも通っていました。
小学3年生くらいからは塾に通っていたので、その頃には習い事をやめました。
MYLAB 振り返ってみて、サッカーをやっていたことは、今の自分に生きていることはありますか?
Mさん 運動はした方が良いと思いますが、サッカーが自分の成長に生きているかというと、あまり生きていないかもしれません(笑)
MYLAB 小3から習い事をやめて、塾に通いはじめたとのことですが、中学受験の塾ですか?
Mさん そうです。中学受験のための塾でした。中高一貫の私立に進学しました。
MYLAB 今振り返ってみて、塾や中学受験をした経験はどんな影響があると思いますか?
Mさん 中学受験の塾は、自分で考えて勉強するというよりは、「これをやれ」「あれをやれ」と、言われたことをそのままやるので、塾で得たもので直接自分の成長に生きたものは少ないかもしれません。
ただ、結果として良い環境を得られたのは大きいですね。中学受験を経て得た中学・高校時代のまわりの人たちから受けた刺激は、今も生きていると思います。
競技プログラミングからゲーム制作のインターンへ
MYLAB 大学に入って、競技プログラミング(以下競プロ)をはじめたとうかがいました。競プロを始めたきっかけは何でしたか?
Mさん 「面白いよ」って友達にすすめてもらって始めました。
競技プログラミングでは、参加者全員に同一の課題が出題され、より早く与えられた要求を満足するプログラムを正確に記述することを競う。コンピュータサイエンスや数学の知識を必要とする問題が多く、新卒学生の採用活動などに使われることもある。
MYLAB 競プロの前はプログラミングをやったことはありましたか?
Mさん 「Progate」というサイトでさわったことがありました。HTMLなどを、無料版の範囲でやってみて、「プログラミングってこういうものなんだ」というのがわかるくらいの軽い知識はあったと思います。
MYLAB Progateはやってみてどうでしたか?
Mさん すごく簡単で、とっつきやすいなとは思いました。第1段階としては良いかなという感じですね。
MYLAB Progateをやって、競プロをやって、プログラミングに興味を持ってインターンとなどもはじめたんですよね。インターンではどんなことをやっていたんですか?
Mさん ゲーム開発です。
スマホゲームの機能改修やバグ修正がメインの部署で、9ヶ月勤務しました。その後、ミニゲームを作る部署で3ヶ月間勤務し、2作品のゲームを作りました。
MYLAB どんなゲームを作っていたんですか?
Mさん 物理パズルというジャンルのゲームを作りました。「Loop Rush」は、いまもApp Storeに残っていますね。
(こちらから実際にMさんが作ったLoop Rushをプレイすることができますので、気になった方はぜひ!)
MYLAB 企画は自分で考えるんですか?
Mさん 考えたりもするんですけど、私が作った2つに関しては、もらった企画でつくりました。
MYLAB Unityで作ったんですか?
Mさん そうです。
ゲーム・プログラミングは細かな達成感が得られやすい
MYLAB こうしたゲーム開発のインターンを通して、ITへの興味を深めていったのですか?
Mさん そうですね。
プログラミングをはじめたきっかけは、流行っていたからということでしたが、自分が書いたコードがすぐに動く形で目に見えるのは、ゲーム・プログラミングの良いところことだと思っています。そういうところから、細かな達成感が得られやすいのが魅力ですね。
作品として完成すると、確かに達成感はあると思います。ただ、それだと、完成する前に挫折してしまうことがあるので、途中で見える形で何かしら得られるというのは魅力だと思います。
MYLAB プログラミングで、ゲーム以外の作品を作ったことはありますか?
Mさん 作品とまでは言わないんですけど、大学院の研究や課題でプログラミングに取り組みました。
深層学習のモデルなどを作ったことがあります。後はデータ分析で、統計の検定やグラフを作るなどといったことも行いました。
プログラミングは創造性を身につけるのにおすすめ
MYLAB ご自身の今までを振り返ってみて、小学生やその親御さんなどに、おすすめしたいことなどはありますか?
Mさん 僕のスタンスとして、小さい頃から、学習塾に限らずいろんな経験をした方が良いと思っています。
例えばその音楽とか、習い事にしている人も多いと思うんですけど、運動もそうですし、勉強に限らず、いろんなことに触れた方が良いということですね。
その上でプログラミングは物づくりの一貫として、「創造性をつける」には良いのかなと思います。
特に最近はゲームをする子も多いと思いますので、ゲームをするだけじゃなくて、創造性まで発展させる内容としては、一番良いのかなと思います。
MYLAB 「創造性をつける」みたいなところで言うと、プログラミングは具体的にどんな影響がありそうですか?
Mさん 研究テーマを考えるにしろ、ビジネスで消費者ニーズをとらえた企画を考えるにしても、仕事で何にするにしても、企画力とか創造性が大事だと思います。
そういうところは社会人になる上で影響するのかなと感じているので、小さい頃から鍛えておいた方が良いと思います。
MYLAB MYLABに通いはじめたばかりのお子さんたちは、「先生、これやって良いですか?」とか、「これ正しいですか?」と確認を求めてくることが多いです。
MYLABでは、そうしたお子さんたちに、「正しいも間違っているもないから、好きなようにやってごらん」と伝えています。
「正しくないことは、やってはいけない」と思い込んでいる子が多いので、MYLABでは、そういう心のバリアを外すことからはじめます。
「正しい答えを見つける」という考え方は悪いことばかりではありませんが、これからのことを考えると、苦労するかもしれないなと思います。
Mさん 社会にでると、正しい答えはないですからね。
正しい答えが見えなくても一歩踏み出せるようになったきっかけ
MYLAB ちなみにMさん自身は正しい答えが見えなくても一歩踏み出せるタイプですか?
Mさん 僕は合理主義なところが昔からあって、何をするにしても、「〜だから」と理由づけて行動することが多かったんです。
でも、ここ2〜3年、刺激が足りないなと思うなかで、一歩踏み出せるようになったと思います。MYLABで勤務しはじめたのもその一つです。
「少しでも面白いと思うものは、やめる理由を考える前にはじめてみる」ということを、最近は意識するようにしています。
「踏み出してよかったな」と思うことが多いので、おすすめです。
MYLAB 合理的な考え方をするところから、とりあえず一歩踏み出してみることの良さに気がついたきっかけは何かあったのですか?
Mさん 本ですね。自己啓発本をいろいろ読んだので、どれに一番影響されたかわかりませんが、「夢をかなえるゾウ」などがきっかけの1つです。
MYLAB プログラミングもそうしてはじめたのですか?
Mさん そうですね、プログラミングもとりあえずやってみようと思ってはじめました。
IT系のコンサルティング会社への就職することも決まったので、結果的にはじめてよかったと思っています。
MYLAB コンサルティング会社に行っても頑張ってください。今日は、ありがとうございました。