8月8日、MYLAB中目黒校にて、マインクラフト(以下「マイクラ」)の世界で国を運営しながらSDGsを学ぶイベント「サス・ゲー」を開催しました。
サス・ゲーは、マインクラフトの世界に作られた国をチームで運営しながら、SDGsの課題やその解決方法を、実感をともなって学ぶことができるイベントです。
オンラインで友達とつながりながらマインクラフトをプレイするマルチプレイは、それ自体とても楽しいものです。
子どもたちは、マイクラのマルチプレイを楽しみながら、SDGsの課題がどんなものなのか、またその解決がなぜ難しいのかを自然と学んでいきました。
マイクラのワールドに作れた国をチームで運営する
サス・ゲーは、MYLABのカリキュラム監修を行っている株式会社Innovation Powerが提供しているワークショップです。
マイクラのワールドの中に作られた4つの国を、チームに分かれて運営します。
サス・ゲーの世界にある国は、世界に存在するいくつかの特徴的な国をモチーフに作られています。例えば、中東の資源国をモチーフに、石炭などのエネルギー資源はたくさん取れるが、農作物が実らない国などがあります。
資源や農作物を生産すると国の人口が増えていきます。逆に、目標とする量の資源や農作物を生産できないと、人口が減ってしまいます。
サス・ゲーのゴールは、イベントが終了するときに、ワールドの中にある4つの国すべてで、イベントがスタートしたときよりも人口が増えることです。
農作物を生産しにくい国は、他国と交渉したり、貿易をしたりして、農作物を手に入れる必要があります。
国を運営する主体者になることによって、初めてSDGsの課題の本質が見えてくる
この日は、4人1組で国を運営していきました。
まず、イベントがスタートしたら、チーム内で総理大臣、外務大臣など各人の役割を決めます。
外務大臣は、マイクラをプレイした後に行われる国際会議で他国と交渉する役割を担っています。
外務大臣は、限られた資源を輸出し、必要な農作物を輸入できるように交渉をまとめることなどが求められます。
最初は、マイクラをプレイすることが楽しかった子どもたちも、こうした責任ある役割を持って国の運営に携わることで、次第に課題の本質を実感することができるようになります。
イベント中で次々と起こる事件を解決する
イベントの中では、資源を使いすぎたことによる海面上昇、過度な森林伐採や自然破壊による土砂災害、政治の混乱や貧富の差の拡大によってテロなどが発生します。
次々と発生するこうした事件に対処することが求められます。
また、イベントの後半で、裕福になった国も出てくると、すべての国の人口が増えるという最終目標の実現のために、何ができるのか考えることが求められます。
子どもたちは、マイクラで遊んでいるという意識かもしれませんが、そのプロセスを通して、SDGsの本質について深く学んで行きました。
MYLABでは、次回12月下旬から年明けにかけて、同様のイベントを開催する予定です。