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コラム

【講師コラム】ロボコン(FIRST®LEGO®League)の世界大会出場から学んだこと

はじめまして、2020年3月からプログラミング教室MYLABのFIRST®LEGO®League(ロボコン)チャレンジコースでコーチを務めております、細井です。よろしくお願いします。

現在、私は大学2年生で、在学中に学芸員の資格を取りたいと思っています。

私は中学と高校の部活動でFIRST®LEGO®League(以下「FLL」)に出場し、高校1年生のときに担当していたロボットゲームで全国2位になり、世界大会への出場権を獲得しました。

今は選手として出ることはできませんが、コーチとしてFLLの楽しさを伝えていきたい、またこの経験を生かしたいと思っています。

FLLは、世界最大級の国際的なロボット大会

FLLは、例年、世界の100カ国から、300,000人ほどが参加する国際的なロボット大会です。

12月の予選大会を勝ち抜いたチームが、2月の全国大会に進むことができます。さらに、全国大会で上位入賞すると、世界大会への出場権を獲得できます。

次の4部門があり、各部門の合計点がチームの点数となります。

  1. 決められたミッションをできるだけ多くこなし、得点を競う「ロボットゲーム」
  2. あるテーマの中から現状起きている問題を探し、その問題の原因、新しい解決策を考える「イノベーションプロジェクト」
  3. チームの理念やチームワークを発表する「コアバリュー」
  4. ロボットゲームにおける戦略や、使用するロボットの工夫した点をプレゼンする「ロボットデザイン」

大会の概要は、下記のリンクにてご覧いただくことができます。 

FIRST LEGO League Challenge – NPO法人青少年科学技術振興会 (firstjapan.jp)

中学3年でプレゼン担当としてイノベーションプロジェクトに参加

自己紹介で話した通り、私は中学3年生のときと高校1年生の時に学校の活動として、「Friends Fab」というチーム名でFLLに出場しました。

ちなみにFriends Fabは女子のみのチームです。

中学3年生のときには先輩2人と同期4人、高校1年生のときは同期6人で活動を行っていました。この年は、プレゼン(イノベーションプロジェクト)の担当として活動しました。

この年の大会のテーマは「水」でした。

プロジェクトがはじまったとき、まずインターネットや新聞で日本で起きている水に関する問題をいくつか調べました。

その後、調べたテーマの中から、身近でかつ解決策が思いつきそうな「天ぷら油の垂れ流しによる水質汚染」をテーマに決めました。

行政機関に問い合わせたり、インタビューも実施

具体的な被害や現状の解決策を調べるために、文献やインターネットで調査を進め、行政機関に問い合わせもしました。

またインターネットでの情報収集では限界があったため、身近な主婦20人弱にアンケートを取りました。

生の声を聴くことができ、解決策の構想を練るのに役に立ちました。

そしてそれを基に、考えた解決策を4社の企業に共有して意見をもらい、最終的な解決策を考えました。

最後に行ったアンケートでは、私達の考え出した商品を購入してもよいといってくださる方がいて、本当に嬉しかったです。

分からないことを文献や新聞、インターネットで調べ、時にはインタビューやアンケートを行うことで、理解を深め、様々な角度から考えられるようになりました。このような調査をすることで、説得力が増すのを実感しました。

FLLに参加するまでは、人前で話すのが苦手だったのですが、FLLを通じて沢山のプレゼンをしたことで、苦手意識がなくなりました。

その結果、高校生の時の調べ学習では、プレゼン発表の代表者に選ばれたり、大学の授業でも臆せずプレゼンに挑めるようになったりと、成長できました。

高校1年生でロボットの担当となり、全国2位に!

高校1年生になると、先輩方が抜け、新しくメンバーが入ってきました。

私は、ロボット担当だった先輩に憧れがあったことから、ロボットゲームを担当することになりました。

ロボットゲームでは、どのミッションをどの順番で行うか、どのルートで進むかといった戦略を決めます。

その後、ベースカーというフィールドを動き回ることのできるロボットを作り、各ミッションに合わせてアタッチメントを作っていきます。

東日本予選では110点と、予選通過者の中では下の方でした。

その後、全国大会に向けて戦略の見直しやアタッチメントの作り直しを行った結果、全国大会では222点を獲得し、2位になることができました。

FLLでは、トライ&エラーの精神や粘り強くやり抜く力を身に着けることができる

ロボットゲームでは、プログラミングやロボットの組み立てなどの技術だけでなく、トライ&エラーの精神、粘り強くやり抜く力を身に着けることができました。

プログラミングでは、1つでもミスがあるとうまく動きませんし、アタッチメントも完璧なものを一発で作ることはできません。

うまくいかない時に、その原因を考えて改善するという作業が必要になります。初めは失敗することが怖く、またやり直すのが面倒くさいと感じていたのですが、このような経験を沢山したことで、諦めずに物事に取り組む姿勢を身に着けることができました。

FLLの魅力は、楽しみながら成長できること

私が思うFLLの魅力は、楽しみながら成長できる点です。

プレゼンで、色々調べていくうちに、アイデアや道筋が見えた時、ロボットゲームでミッションを達成できた時、うまくいかなかったことができるようになった時、と活動を通してたくさんのやりがい、楽しさを感じることができます。

チームでの活動を通して、人との関わり方を学ぶ

また、FLLでは、チームメンバー・コーチなど様々な人と関ります。チームができたての頃、私達はあまり仲が良くなく、相手を尊重するという姿勢が全くありませんでした。

また相手の話を聞いた上で自分の意見を言う、というコミュニケーションの基本ができておらず、周りと違う意見が出た際、その人の考えを聞くこともせず、皆で排除してしまっていました。

しかし活動を通じていく中で、自分の思いは言葉にしないと伝わらないこと、人の数だけ考え方、価値観があることを学んでいきました。

少数派の意見や自分と違う意見を排除するのではなく、皆の意見を聞きながら、より良い意見を求めるようになりました。また発言する際には、自分の言葉が相手を傷付けないか、わかりやすく説明できているか、など、相手への伝え方も考えるようになりました。

また、活動を通じて困難なこともありました。メンバー1人1人に、得手不得手があります。相手のできない部分に目をつけて責めるのではなく、苦手な部分は得意な人がやり、お互いを尊重しあうようになりました。

このように1つの目標に向かって皆で協力しながら継続的に活動を行うという経験はとても貴重だと思います。チームであるが故の困難もありましたが、個性豊かなメンバーが関わることで生まれる新しいアイディアや、互いの苦手分野を補い合うことの素晴らしさを実感しました。

私はロボット担当だったころ、週3、4日、朝昼放課後に活動に参加し、大会前には自宅で一日10時間以上、時には徹夜をしてロボット作りをしていました。それだけ夢中になれるFLLに出会い、全力で打ち込めたことは私の一生の財産です。

FLLは年齢以外制限がなく、やる気と楽しむ気持ちがあればだれでも参加できます。ロボット作りというと、一見難しく感じてしまいがちですが、私含め3人いたロボット担当の私含め2人は文系ですし、初心者でした。

そんな私達ですが、全力で取り組み、トライ&エラーの精神で活動したことで、成果を残すことができました。

FLLを通じて、子どもたちには様々なチャレンジをし、失敗と成功の経験を通じて、物事にあきらめないでトライする姿勢、相手を尊重しながら活動することの難しさと大切さを知ってもらいたいと思います。

少しでも、FLLの魅力をお伝えできたら嬉しいです。みなさんもぜひ、私達と一緒にFLLにチャレンジしませんか?