レゴ®ブースト(以下「ブースト」)は、はじめてプログラミングを学ぶお子さまにおすすめのおもちゃです。
対象年齢 | 7歳~12歳 |
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ピース数 | 847ピース |
価格 | 17,876円 |
その他 | プログラミングを行うために、Bluetooth接続できるスマートフォン、タブレット、Windowsパソコンが必要です。 |
購入リンク | レゴ(LEGO) ブースト クリエイティブ・ボックス |
まずは、ブーストがどんなものか理解していただために、レゴ社の紹介動画をご覧ください。
それでは、ブーストでどんなことができるのかくわしくみていきましょう。
目次
ブーストがおすすめな2つの理由
ブーストがおすすめな理由は以下の2つです。
1.組立図や操作方法が丁寧に説明されていて、はじめてのお子さまでも扱いやすい
レゴ社独特の組立図が提供されており、ロボットを作成することができるようになっています。
また、アプリの中で操作方法が丁寧に説明されていきますので、指示に従って操作していけばプログラミングがはじめてのお子さまでもスムーズに操作できる様になっています。
2.たくさんの種類のロボットを作ることができ、長く使うことができる
ブーストには847ピースのブロックが入っていて、5種類のロボットを作成することができるようになっています。
さらに、各ロボットについてたくさんの課題が用意されていますので、長い期間遊ぶことができます。
ブーストの基本的な利用方法
ブーストは、(1)ブロックを組み立てる、(2)アプリでつくったプログラムでロボットを動かす、(3)課題をクリアする という手順で利用していきます。
ブロックを組み立てる
ブーストの基本的な使い方は、レゴ社から提供される組立図にそって組み立てたロボットを、スマートフォンやタブレットのアプリでつくったプログラムで動かすというものです。
組立図は印刷物として提供されないので、以下のサイトからPDFを入手するか、アプリで確認します。
公式組み立て説明書のPDFをダウンロードできるサイトはこちら
ブーストのアプリは、以下よりダウンロードすることができます。
下の図は、PDFの組立図のサンプルですが、レゴブロックで遊んだことがある方ならおなじみのものかと思います。
アプリの組立図もほぼ同様です。
下の写真は、組み立てが完成した「おしゃべりロボット Vernie(バーニー)」です。
バーニーに加え、「M.T.R.4 (マルチ・ツール・ローバー 4)」「ギター4000」「ネコのフランキー」「オートビルダー」という5つの組立図が用意されています。
アプリでつくったプログラムでロボットを動かす
ブロックの組み立てが終わったら、ロボットを動かすプログラムを作成します。
アプリでは、順番に課題が出される構成になっています。一つの課題がクリアできると、次の課題の鍵があいて、チャレンジできるようになります。
各課題をクリアするためにプログラムをつくっていきます。アプリの中で丁寧に操作方法が表示されますので、表示されるとおりにつくっていけばプログラムが完成するはずです。
下の図は実際に作成したプログラムです。一つ一つのプログラミング・ブロックが、「ロボットの顔の動き」や「ロボットの前後進」など、ロボットの動き方を表しています。
課題をクリアする
レゴブーストのアプリでは、単にロボットを動かすだけではなく、課題形式で出題されることがあります。
下の写真は、キットの付属として入っているコースと、コースの上を走るバーニーです。バーニーがいる位置がスタートで、写真右下のところがゴールになっています。
ブーストを利用していく上での注意事項
ブーストを利用するにあたって、いくつか注意しておいた方が良い点があります。
- レゴブロックに不慣れな子どもは、保護者のサポートが必要
- レゴやプログラミングに慣れていないと、自由に制作する余地は大きくない?
順番に説明していきましょう。
レゴブロックに不慣れな子どもは、保護者のサポートが必要
レゴブーストには、847ピースのブロックとモーターやセンサーが入っています。組み立ての仕方は普通のレゴブロックと同様ですが、組み立てが完成するまでの手順が比較的多くなっています。
レゴブロックに慣れているお子さまであれば問題ないと思いますが、普段あまりレゴでは遊ばないというお子さまや、2年生くらいまでの低学年のお子さまの場合は、組立時に保護者の方のサポートが必要になるかもしれません。
レゴやプログラミングに慣れていないと、自由に制作する余地はあまり大きくない?
ブーストでは、アプリの指示にしたがってロボットの制作とプログラムの作成を行っていきます。
これだけでも、5種類のロボットの組立図とそれぞれのロボットにたくさんの課題が用意されているので、子どもたちが楽しくプログラミングにふれるという意味では十分遊びがいがあります。
しかし、WeDo2.0やマインドストームEV3のように、アプリに入っている以外のカリキュラムが用意されていませんので、レゴブロックの制作やプログラミングに慣れていないお子さまが、アプリに入っている内容以外のことを自分で考えて、作品やプログラムをつくっていく余地はあまり大きくないかもしれません。
そういう意味で、ブーストは、WeDo2.0やマインドストームEV3のような学習用教材に入っていく前の導入期に使うおもちゃととらえたほうが良いでしょう。
さらに学びたい方に
ここまで説明してきたとおり、ブーストは、はじめてプログラミングにふれる子どもにとっては、とても良くできたおもちゃです。
ブロックに加えて、モータと傾きがわかるセンサーがついた「ムーブハブ」、ムーブハブに接続することができるモータ一つと、距離や色を認識できるセンサーが付属しています。
WeDo2.0と同じかそれ以上の数のブロックやモータ、センサーが付属していますので、応用の可能性は大きいものです。
一方で、WeDo2.0では、レゴ社のWebサイトで多くのカリキュラムが提供されていて、深く学んでいくことができますが、ブーストの場合はこうしたカリキュラムが提供されていません。
保護者の方がプログラミングに詳しく、子どもに教えることができるのであればより高度なことまで学ぶことができますが、そうでない場合は、アプリで提供されている課題以上のことを学ぶのは難しいと思います。
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