本ブログではスクラッチゲームの作り方について解説していますが、今回はクイズゲームの作り方について解説していきます。
スクラッチについてわからないことがあったら、質問を送って下さい。
目次
クイズゲームのサンプル
まずは、スクラッチでどんなクイズゲームを作ることができるのか見てみましょう。

タイトルが「いじわるクイズ」だけあって、正解するのが難しいクイズゲームです!
「◯◯と聞いて待つ」ブロックの使い方
スクラッチには、クイズゲームを作るときに「〇〇と聞いて待つ」という、便利な機能が用意されていますので、使い方をみてみましょう。
まずは、新しいプロジェクトを作ったら、「調べる」カテゴリから、「「〇〇と聞いて待つ」というブロックを出してください。デフォルトでは、「あなたの名前は何ですか?と聞いて待つ」となっています。

次に、同じく「調べる」カテゴリの中にある、「答え」という変数にチェックを入れましょう。右上の実行画面に「答え」という変数が表示されます。

この状態で、「あなたの名前は何ですか?と聞いて待つ」のブロックをクリックしてみてください。実行画面に、答えを入力する欄が表示されるとともに、ネコが「あなたの名前は何ですか?」と言うはずです。

次に、入力欄に、自分の名前を入れて、Enterボタンを押すか、右端にあるチェックのボタンをクリックしてください。

実行画面の左上の「答え」という名前の変数に、いま入力した名前の値が入ります。

この仕組みを使うと、簡単にクイズゲームを作ることができます。
正解・不正解を判定する仕組みを作る
正解・不正解を判定する仕組みを作るときには、「制御」カテゴリにある「もし◯◯なら〜でなければ〜」というブロックと、「演算」カテゴリにあるイコールのブロックを使います。

これらのブロックを使って、下のようにブロックをつなげてください。

プログラムの内容について説明します。
「もし◯◯なら」の中身は、「回答者が入力した答え(=「答え」変数に入っている値)」と、「自分が用意した答え」が同じならという意味になっています。
「回答者が入力した答え(=「答え」変数に入っている値)」と「自分が用意した答え」が同じ場合が正解になるので、正解の場合は「もし◯◯なら」のすぐ下のコード(この例では「正解!と2秒言う」)が動きます。

不正解した場合は、「でなければ」の下にあるコード(この例では「不正解!と2秒言う」)が動きます。
これで基本的なクイズゲームができました! 簡単ですね。
クイズゲームを作るポイント1 問題を増やす
次に、問題を増やしてみましょう。
「◯◯と聞いて待つ」のブロックの上で右クリックして、ブロックを複製してつなげてみましょう。

下の画像は、複製したブロックをつなげたところです。

次に、「◯◯と聞いて待つ」の「◯◯」に2問目の問題を入力し、イコールの右側に答えを入力しましょう。

これで、問題が2問続けて出題されるようになりました。
3問目以降も、自分で面白い問題を考えて増やしてみてください。
クイズゲームを作るポイント2 答えを複数用意する
これで基本的なクイズゲームは完成ですが、このままだと困ったことがあります。
例えば、見本で「好きな食べ物は何ですか?」の答えとして「リンゴ」を用意していますが、英語の「Apple」でも同じ意味なので、正解としたいところです。

しかし、「Apple」と入力して回答すると、下の画像のように不正解になってしまいます。

そこで、「Apple」でも正解になるように、事前に答えを用意しておく必要があります。
答えをいくつか用意するためには、「演算」カテゴリから、「◯◯ または ◯◯」というブロックを使います。
このブロックを出したら、下の図のように「答え=◯◯」を増やしてください。

これで、「Apple」という答えが入力されても、正解になります。

クイズゲームを作るポイント3 答えをたくさん用意するのが大変だなと思ったときの対処法
回答者がどんな答えを入力する可能性があるかをすべて予想して、事前に答えをたくさん用意しておく事はできますが、大変です。
また、予想できない答えを入力することもあるかもしれません。
そんなときに、便利な対処法があります。
最初に見た「いじわるクイズ」では、「答えをこういうふうに入力してください」ということを説明するアニメーションが入っていました。
これによって、説明した入力の仕方の答えだけを用意しておけば良いので、ずいぶん楽になるはずです。

これで、クイズゲームの作り方の解説は終了です。
今回作ったクイズゲームに、下にあげたような工夫を加えることができるので、ぜひチャレンジしてみてください!
- BGMを入れる
- 回答待ちの間に流れるアニメーションを入れる
- タイマーを作って回答の制限時間を設定する
- 正解・不正解のときの効果音やアニメーションを入れる
スクラッチについてのご質問を受けつけています
プログラミング教室MYLABでは、スクラッチについてのご質問を受けつけています。わからないことやうまく行かないことがありましたら、以下のフォームより送信して下さい。
※質問は、保護者の方から送信をお願い致します。
※ご質問の回答には、お時間を要することや、答えできないことがあることを、あらかじめご了承ください。
※ご質問の回答は、MYLABホームページ上に掲載致します。回答を掲載しましたら、メールにてご案内致します。
ゲーム制作やプログラミングをさらに学びたい方へ!
本ブログでは、Scratchを使ったゲーム制作の基本について解説していますので、ぜひご覧ください!
【初心者向け】簡単につくることができるスクラッチゲーム(1)ピンポンゲーム
【初心者向け】簡単につくることができるスクラッチゲーム(2)キャッチゲーム
【初心者向け】簡単につくることができるスクラッチゲーム(3)シューティングゲーム
【これができたら初心者卒業!】スクラッチを使った自動で動くCPUの作り方
【スクラッチゲームの作り方】はじめての乱数を使ったゲームの作り方
【スクラッチゲームの作り方】はじめての変数を使ったゲームの作り方
【スクラッチゲームの作り方】はじめてのクローンを使ったゲームの作り方
【スクラッチゲームの作り方】はじめての当たり判定を使ったゲームの作り方
「お家でやったけれども、うまくいかなかった」「さらに高度なことをやってみたい!」という方へ
最近は、プログラミングを学習するためのアプリや本、無料のプラットフォームも増えてきて、子どもがプログラミングを学習する機会や環境も整ってきました。
しかし、保護者の方とお話ししていると
- あきてしまって、長続きしなかった
- 本やアプリで自習してみたけど、うまくいかなかった
- 保護者の方がプログラミングの経験がなく、子どもに教えるのが難しい
といったお話をよくうかがうことも多いです。
そんな方は、一度当ブログを運営するプログラミング教室MYLABのレッスンを体験してみませんか? MYLABでは、オンラインと中目黒の教室で、体験授業をご提供しています。

MYLABのレッスンの特徴は以下のような特徴があります。
- お子さまが楽しくプログラミングを続けることができるカリキュラム
- 一人ひとりの「創りたい!」にこたえられる知識を持ち、成長をサポートできるメンター陣
- 初学者だけでなく、ロボコンにチャレンジしたり、本格的な3Dゲームをつくったりする上級コースまで継続できる
「本当に楽しめるのかな?」「うちの子に合うかしら?」「飽きっぽいうちの子が続けられるかしら?」と思う方もいるかもしれません。
そんな方は、ぜひ一度無料で開催している体験レッスンに来て、実際に体験してみてください!
ゲーム・プログラミング体験(70分)
- どんなゲームをつくることができるのか、まずは遊んでみる
- ミッションをクリアするためのアイデアを考える
- コーチのサポートを受けながら、自分のアイデアを実現する!
体験会では、お子さまが集中してプログラミングしたり、作品を作ったりしている普段とは違う姿をみられるはずです!
ご興味をもっていただいた方は、ぜひ下のボタンからお申し込みください!